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スマートグリッド(次世代送電網、smart grid)
電力のやり取りを制御し、最適化できる送電網のこと。
方法としては
電力会社と家庭との間にスマートメーターなる電力を制御したり、管理することのできるメーターを付けたり、
コンセントを電力制御、管理できるものにしたり、
電気機器を有線、または無線で情報をやり取りできるようにすることが挙げられる。
イメージ図1[pdf](参照:経済産業省)
イメージ図2[jpg](参照:Tech-On!)

長所
電力の有効活用。
電力消費の一部をピークからずらしたり、供給電力の比重を電気機器の使用状況などで変化させたりすることによる。
特に家庭だけでなく企業や都市単位での電気の有効活用が期待できる。
再生可能エネルギーの導入。
太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーを導入するうえで電力の管理は必要である。
余剰電力を電池に充電させたり、電力会社や他の家庭に売買するなどの電気の利用範囲を広くできる。
電気自動車の導入。
一つのインフラとして家庭での充電が可能となる。
また、家庭の電気システムに取り込むことで自家発電した余剰電力を電気自動車のバッテリーに蓄えておいて、後にそこから家庭での電気使用に用いたりすることなどができる。
停電対策。
従来は発電所から一方的に電力を家庭に供給していて、送電網が自然災害などに弱く、復旧に時間がかかる場合が多かった。
そこで送電の拠点を分散することや需要と供給を相互にやりとりさせることで非常事態にも強くなる。
また、自家発電が進むと電力会社からの電力が断たれてしまった場合でもある程度の生活は可能となる。

短所
・セキュリティ面。
不正な電力操作やウイルス感染、プライバシーの覗き見など。
・インフラにおける問題。
高度な通信システムや技術が必要となるため多大な資金が必要となる。

米国版
米国では年間事故停電時間が1軒当たり97分と日本が19分であるのに対して長い。(参照:電気事業連合会)
原因としては当事者からの電話連絡がない限り停電箇所が分からないことがある。
そのため大規模な送電網の整備や性能の向上が必要である。
よってオバマ政権はスマートグリッドに110億ドルを投資すると明言し、力を入れている。

日本版
日本では比較的安定した電力供給が行われているため停電対策としての導入意義は少ない。
しかし、再生可能エネルギーの導入においてスマートグリッドのシステムを構築させることに意義はある。
太陽光や風力などの自然エネルギーは天候に左右されやすく、電力の需要と供給のバランスをとることは必要である。

単語
・スマートメーター
電力会社と家庭との双方向通信が可能な電力の送受電システムの一部。
このメーターを利用して電力の送配電をコントロールすることができる。
・超伝導ケーブル
冷却することで電気抵抗がなくなる性質を持つ物質を利用したケーブル。
送電の際の電力ロスがなくなることで省エネや二酸化炭素の削減に貢献できる。
・マイクログリッド
小規模な複数の発電電力を地域内で利用する仕組み。
このマイクログリッドをスマートグリッドでネットワークを構成することで電力の供給源を分散させることができる。
・スマートシティ
スマートグリッド技術を導入した都市や住宅街、ビル。
再生可能エネルギーを用いた分散型発電システムや電気自動車の充電システム、ITを利用している環境負荷の低いインフラが整備された次世代都市。

参考
経済産業省
電気事業連合会
環境ビジネス.jp
Tech-On!
など