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電子透かし
電子透かし(Digital Watermarking)は,画像,動画,音楽などのデジタルコンテンツに情報を埋め込む技術
知覚が可能なものと難しいものがある
用途
用いられるデジタルコンテンツは,テキスト,画像,動画,音楽,音声,プログラムなど様々
著作情報,課金情報,コピー可能回数などの情報を埋め込むことで,不正コピーやデータの改ざんの検出に用いる
表示される映像に埋め込むことで,ビデオカメラなどで撮影されても電子透かしが消えず,不正場所の特定などに役立てることができる
課題
再エンコーディングやアナログ変換を行うことで電子透かし部分が失われてしまう
→MPEGビデオ電子透かし技術「MPmark」(KDDI研究所)
電子透かしの埋め込みによって画質の劣化が生じる
→二値画像電子透かし技術(日立製作所)
高画質映像に電子透かしを利用することが難しく,十分な情報量のデータを高速で埋め込むことができない
→ハイビジョン映像に電子透かしを埋め込むことで,リッピングソフトでコピーガードを解除してインターネット上の動画サイトにアップロードされた場合でも不正アップロードを自動検出し抑止することが技術的に可能な「映像電子透かしソリューション」(NHK,三菱電機)
最新技術
MPmark
KDDI研究所が開発
著作権の保護を目的の,動画の再圧縮やアナログ変換を行っても消えないMPEGビデオ電子透かし技術
電子透かしプリントソリューション Secure Unify e-紙紋Ⅱ
日立INSソフトウェアが開発
印刷物にデジタル情報を埋め込み,いつ,誰が印刷したかを特定するアプリケーション
印刷者の情報や日時を埋め込み,万が一の時にスピーディに出所を突き止めることができる
既存のスキャナで読み取りアプリケーションで検出することが可能
透かしの入っていない印刷ジョブをキャンセルして,警告や通知を行うことができる
ハイビジョン高画質を維持可能な「電子透かし」~さまざまな画像処理でも消えない高速埋め込み技術を開発~
日本放送協会と三菱電機株式会社が共同で開発した技術
分割処理による埋め込みアルゴリズムを採用することで,画質劣化を抑えながら十分な量の情報を短時間に埋め込むことができる
新しい映像処理技術により,数秒程度の映像からでも埋め込まれた情報をすばやく取り出すことができる
画質劣化が少ないので,撮影,編集,送出までのすべての過程で一貫した情報管理ができる
様々な圧縮方式に加え,サイズ縮小やアナログ変換された映像からの検出も可能
汎用的なライブラリ形式のソフトウェアで作成されているので,様々な分野での映像機器に利用可能
多地点からの生中継映像も撮影場所などが瞬時に識別できることから,放送現場での映像切り替え操作の効率化に貢献
参考サイト